カンタ!ティモールを観て

昨日、『カンタ!ティモーレ』を観てきました。

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ずっと気になっていた映画でしたが、なかなか観る機会がなく、大好きな友人、西田じゅんこちゃんが主催するとあって、山口の防府まで車を走らせ観に行ってきました。

するとまあ、そこにはmanaさんフラでいつもご一緒するメンバーがたくさんお手伝いされていて、そして、上映会が始まる時間ギリギリには、manaさんふたりも来るではありませんか。

午前中はそこでパプアのカカオでのチョコレート作りのワークショップがあったのだそうで、とても和やかな雰囲気の中、その上映会は始まりました。

観終わった感想は、言葉では語ることができないほど、深い深い衝撃と感動がありました。

この映画に今、出逢うことが出来たことを本当に心からありがたいと思いました。

御縁があって、今、観ることができた、、
この映画の内容は、想像を絶する悲惨で衝撃的な内容であり、そのことに日本も大きく関係していて、そのことを知ることでどうしようもない憤りと罪悪感も覚えます。

ヨーロッパ各国がインドネシア軍の撤退を求め、国連決議になった時、日本はNOといい、殺戮を続けるインドネシア軍に援助し続けたといいます。
それは東ティモールの海底油田や天然ガスなどがあるからです。

東ティモーレの人口の3分の1の人たちが殺されたという現実、、
目の前で家族が全員殺された、、毎日レイプされ続けた、、
本当に悲惨でやるせない内容のことを話されるのですが、皆、「悲しみは消えないが、怒りはない」と話されます。

そのことは、ゲリラ軍が攻め入ってくるインドネシア軍の兵士たちを捕虜にした時の対し方にも表れていて、自分たちの家族を無残に殺した兵士たちに、自分たちがなぜ独立のために戦っているのかをきちんと話し、そのうえで無傷で釈放するのだそうです。
独立までの24年間もの間、報復はせず、対話を徹底して通したのだそうです。

結局、戦争とは一部のリーダーの利権のために行われていて、兵士たちはただその命令に従っているのだということをきちんと理解しているのだけど、目の前で家族が殺されたり、半年縄で繋がれてレイプされ続けたり、、そんな状況の中で、人としての尊厳を失わないでいられること、、

その人間としての本当の強さはどこからくるのだろう、、

それは映画全般を通して感じる自然への畏敬の念、そして、東ティモール人もインドネシア人も日本人もみな同じ、すべてが一つであるという彼らの世界観から来るのだろうと思いました。

だから、殺されても殺してはいない、、
体を奪われても心は奪われない、
深い悲しみはあっても、決して憎まない、怒りは流すもの、、

このような言葉が出てくるのも、崇高な自然観からくるのだろうと、、。

皆が家族を失い、家が焼き払われ、貧しい中にあって、一人も路上生活者がいなかったのだそうです。

そして、ここでは皆が親であり、皆が子どもであるという考え方で、協力し合いながら生活しているのだそうです。

これほどまでに豊かな考え方が浸透しているからこそ、人を赦し、怒りを流し、前を向いて生きてゆくことが出来るのでしょう。。

映画の内容はこの上なく悲惨な状況が映し出されますが、全編を通して、暗くならなかったのは、そこに子どもたちの底抜けの笑顔と、歌と踊りがあったからだと思います。

子どもたちの目は本当にキラキラと輝いていて、このようは表情は日本ではなかなか見ることはできません。

そして、いつまでも耳に残る歌と、テペと言われる大地を踏みしめる踊り、、
このテぺをインドネシア軍はとても恐れていたそうです。
テペによって、人々は団結し、不屈の精神と大きな力が目覚めるのだそうです。


「大地を敬い、その恵みの中で、人の絆を結びなさい。」


その言葉は、この映画の根幹をなす言葉だと感じました!

自然とともにあり続け、大地を踏みしめ、全ての人を家族と思うその精神性こそが、どんな悲惨な状況の中にあっても、希望を失わないでいられる原動力なのだと。。

映画の中で、
「平和は暮らしの中にある。
政策でも金でもなく、平和とは毎日の暮らしの中にある。」

と言われていました。

自分の足許である日々の暮らし、、命に直結して、命が喜ぶ生き方、、
このことを改めて自分に問う機会をいただけたこの映画に出逢えたことに、開催してくれた友人たちに心から感謝したいと思います。


そして、上映後に、主催者のじゅんこちゃんの大学時代のゼミの友人である野川美央さんのお話を聴かせていただきました。

彼女はゼミの恩師である故村井先生から「支援ではなく、友達になって、友達の立場で考えれば、おのずと答えは見えてくるはず。」という言葉を胸に、東ティモールと日本を行き来し、海外支援事業を仕事としてされているのだそうです。
その率直で明瞭なお話をもっとお聴きしたい!と思いました。

美央さんは、この上映会の後、沖縄の高江に行かれるのだそうです。
高江で起こっていることは、東ティモールで起こっていることと同じ問題を含んでいると語られていました。

自分たちの国で起こっていることにも、しっかりと目を向けていき、自分の足許である日々の暮らしをしっかりと過ごしてゆきたい、、

素晴らしい映画と人との出会いに心から感謝です。。

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by shantifuji | 2016-11-18 11:30

自然の恵み、暮らしづくりを愉しむ日々のつれづれを綴ります 


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