動物と話す少女 ティッピ

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ティッピという少女は猛獣といわれる動物たちともすぐに仲良しになれるのだそうです。

彼女の次の言葉は本当に素敵です。


「私も裸にならなければ、動物たちは心を開かないわ。」ティッピ







ティッピと豹





「もしかするとこの子は、そう長く生きられないかもしれない」。出産に立ち会った医者がそう思うほどその女の子は小さく、儚そうにみえたという。

1990年6月4日、アフリカはナミビアの首都ウィントフークでのこと。ともにフランス人のアラン・ドゥグレとシルヴィ・ロベールとの間に誕生したその小さな女の子は、“ティッピ”という名を授けられた。

ヒッチコックの映画“鳥”に出てくる女優(ティッピ・ヘドレン)から採ったものだった。

ナミビアの独立がこの年の3月だから、ティッピはナミビアで生まれた初めてのフランス人だということになるだろうか。

しかし、ティッピは、フランス人の女の子であると同時に、短い命かもしれないという医者の心配をよそに、熱い太陽に負けない“アフリカの女の子”にも育っていった。

ナミビアで生まれたティッピの初めてのおもちゃは、巨大なカバの頭蓋骨だった。生後数ヶ月の彼女には、きっとジャングルほどの大きさだったに違いない。

そして、ティッピが「お兄ちゃん」と呼ぶ28歳年上のアフリカ象“アブ”が最初の友だち。豹の皮のパンツをまとい、緑のブーツを履いたティッピは、地上でもっとも大きな友だちに近づいていき、5トンもの巨体を揺らしながらその長い鼻で息を吹きかけられると、くすぐったそうに笑う。

ヒヒの“シンディ”も、チーターの“ヌーシュカ”も、ライオンやダチョウ、へび、カエル・・・・・・・みんなティッピの大切な友だちなのである。

野生の動物たちとすぐ仲良しになれる不思議な能力を自分たちの娘にあることに気づいたアランとシルヴィは、その交流をテーマに写真を撮るべく、ティッピを連れ、アフリカでの自分たちの足跡を改めてたどることにした。1997年2月のことである。

ナミビア、ボツワナ、ジンバブエ・・・・・・・。トヨタのランドクルーザーにキャンプ装備一式とティッピを乗せ、長いアフリカ滞在の間に得た多くの友人を訪ね行く2ヶ月間の旅になった。

旅の途中ティッピは、ランドクルーザーに轢かれそうになったカメレオン・・・“レオン”と名付けた・・・と親友になり、この旅の間、片時も離れることはなかった。

好物のバッタ採りに根気よく付き合うのはもちろん、毎夜のベッドもいっしょだった。

ナミビアのMt.ギャムスベルグでは“J&B”という豹をいとも簡単に手なずけてしまった。ティッピは人に向かって牙をむくJ&Bにすたすたと歩み寄って「おやめなさい」ときつく叱り、頭をコツンと叩いたのである。

そしていつしかティッピは、J&Bの首筋を優しく撫でていた。それからこう囁きかけた。「J&Bは世界でいちばん強い豹よね」。


(「Tippi ティッピ アフリカに育まれた少女」より引用)





私が人生で好きなことは冒険。大人はアフリカの野生動物と一緒に生活することを冒険だと言う。でもそれは完全な間違い。

冒険というのは、たとえばキッチンでお菓子やケーキを盗んで、親友と一緒に戸棚の陰に隠れて食べること。あるいは、自分の恐怖に打ち勝つために、秘密の任務を自分に与えること。

大人はこういう冒険をばかみたいと言うけれど・・・・。でも、それは大人がわかっていないから。それとも、もう忘れてしまったから。

人生はいつも素晴らしいとは言えないかもしれないけれど、ファンタスティックなすごい冒険さえあれば退屈しないと思う。

幸せになる秘訣、それは冒険を生きることだと言えるかもしれない。ただし、問題のない冒険を選ぶことが条件だけど。

ある晩、私は流れ星を見た。そのとき私は、神様に話しかけていたところだった。

私が動物たちと一緒に暮らせるこの世でたった一人の女の子でありますようにって。そして天国に行ったら歓迎してくれるよう頼んでいた。

私は神様が大好きで、神様のことを考えていると言った。そうしたら、神様は私に流れ星を送ってくれたの。

私は笑うのが大好き。髪に風を感じるのも好き。たとえば、草原を車で走り、首が寒くなければ、車の屋根の上に座る。

それに、親友に出会い、両腕で抱きしめるのも好き。

両親がいて、親友がいれば、もうそれだけで充分。


(「ティッピ 野生のことば」 より引用)
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by shantifuji | 2011-09-02 18:24 | おススメの本、音楽、お店

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